志布志市生物多様性センター

電話090-4301-9091
開館日閉館日以外の10:00〜16:00
閉館日月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日〜1月3日)

生物多様性とは何か

人間を含めたいろいろな動物や植物、昆虫などがお互いにつながり合い、多様な環境に合わせて、多くの生き物が生息・生育しています。このように、いろいろな生き物がいて、それらがつながり合って生活していることを「生物多様性」と言います。

そして、食物連鎖の中の食べる、食べられるということを通じて、生態系のバランスを保っています。また、命や暮らしを支える「生物多様性」は、それぞれの地域に特有の自然や風景があり、多様な地域文化とつながり結び付いています。

生物多様性基本法の前文に「人類は、生物の多様性のもたらす恵沢を享受することにより生存しており、生物の多様性は人類の生存の基盤となっている」と記載されていますが、まさに生物の多様性は私たち市民の「生存の基盤」になっています。

また、生物多様性国家戦略では、「生物多様性」は長い時間をかけた地球上の生きものたちの豊かな「個性」と「つながり」であるとし、こうした側面を持つ「生物多様性」がさまざまな恵みを通して地球上の「いのち」と私たちの「暮らし」を支えているのだと説明しています。

生物多様性センター

生物多様性の恩恵 ~自然の恵み~

生物の多様性は私たちに様々な恩恵(自然の恵み)を与え、生活をより豊かで安全なものとしてくれています。

春の山菜採り、潮干狩り、初夏のお茶、夏のスイカ、秋の栗、お米、からいも(さつまいも)、冬の野菜、ミカンなど、私たちは多様な生態系、多様な種、さらには遺伝子レベルの違いによる多様な品種によって、豊かな食べ物を得ることができています。また、カシ、スギ、ヒノキなどの木材も得ることができています。

もちろん多様な生物の中には、農作物の害虫もいますが、天敵になる生物も存在しておりバランスを保ってくれています。例として、お茶の栽培においてアブラムシなどの害虫駆除にテントウムシが活躍しています。

森林は水や酸素を供給し、土砂の流出や災害発生を最小限にしてくれます。

また多様な植物で構成される植生があることで、春の花見、初夏の湧き上がるような森の樹々、秋の紅葉狩りなど美しい風景を見ることができます。

一方、昔から「早馬どん」、「田の神さあ(たのかんさあ)」、「ホゼ」、「山神さあ(やまんかんさあ)」の祭や、「水神さあ」など素朴な信仰は、生物の多様性が背景となってできた地域文化ではないでしょうか。

志布志市産を含め「大隅産うなぎ」は全国でも有名です。志布志湾のシラスウナギは川が運んでくる栄養で育ちます。そのシラスウナギを冬の海岸線で獲り、これを豊富な地下水で養殖し、そして「大隅産うなぎ」として出荷しています。まさに、産業は生物多様性の恩恵を受け、成り立っています。

生物多様性センター

生物多様性を守る意味

なぜ、生物多様性を守らないといけないか。それは、生物の多様性が失われると、自然の恵みを得続けることが困難になるからです。

私たちは社会開発の過程で、環境を悪化させようという意図があったわけではありませんでした。ただ経済的に少しでも豊かになりたい、便利で快適な暮らしをしたい、そして子どもたちにもそうさせたいと思って努力してきました。

しかし、この行動が結果として生物の多様性の保全と持続可能な利用に相反することにつながっていたのかもしれません。

今、世界ではパリ協定やSDGs(持続可能な開発目標)の実現に向け、あらゆる主体がその実現に向けて取組を続けています。

志布志市生物多様性センターは、私たちが生物多様性の保全と持続可能な利用を受け続けるためそして美しい地球を子どもたちに残すために、役に立ちたいと考えています。

事業の内容

  1. 動植物モニタリング調査
  2. イベントの開催
  3. 出前講座の実施
  4. 外来生物の調査・駆除
  5. 情報の整理

(1)センター内の写真

 ①シジミを観察しています

生物多様性センター

 ②いろいろな松ぼっくり、どんぐりそして貝がらを展示しています。

松ぼっくり
松ぼっくり
貝殻

 ③生物多様性に関する情報を収集展示及びパネルを展示しています。

パネル展示

(2)野外(公園内)

 ①たぬきのため糞あり、注意してください。

たぬきの糞ため

 ②ヤマボウシ

やまぼうし
トップへ戻る